会員の声

[入会の勧め①]

 正面から右手にかけて皇居の豊かな緑、左手には国会議事堂、霞が関の官庁街。ここから見える景色はもの静かなうちにも、落ち着いた文化を感じさせる。
 ここ国際ビルの8階にある日本倶楽部からみた景観は、立地条件にも恵まれ、会員の心を和ませてくれる。
 地下鉄日比谷駅を降りると地上に出なくて、すぐに国際ビルにつながる。アクセスは申し分ない。
 図書室が明るく広々としている。ゆったりとソファに座り、雑誌を読む者や机に向かって専門書を読み耽る者もいる。とにかく蔵書が多い。これほど恵まれた図書室を利用でき、利用されている倶楽部は他にあるだろうか。
 たまに打ち合わせのための来客があるとわざわざ自宅に来てもらわなくてもここのラウンジは十分オフィス代わりに使える。もちろんラウンジは会員相互の交流の場でもある。
 当倶楽部の最大の魅力は講演会だと言われている。各分野の第一人者を講師に迎え、月3回ペース、年間30回に及ぶ講演会は圧巻である。
 講演内容は、政治、経済、外交という分野の最新情報はもちろんのこと、歴史、健康、歌舞伎、浮世絵、哲学、日本語、ワイン等々の文化、教養の多岐にわたり、知的刺激が与えられる。気分が高揚したり、脳が活性化したりする。
 ゴルフ会は近隣名門コースで定期的に開催され、腕自慢ばかりでなく、気楽に参加できる。
 囲碁、俳句、書道、水墨画、謡曲、小唄などの文化活動も積極的に参加すれば面白い。
 その他施設見学会やお隣の出光美術館鑑賞会も魅力的である。
 今、井嶋会長以下執行部の皆さんは会員相互間の交流をもっと深めようということで、午餐会をはじめ、いろんな機会を利用して、倶楽部をより魅力あるものにしようと様々な企画をされている。先日もタブレット講習会があった。ガラケー人間として少々抵抗があったが、結構面白かった。
 当倶楽部は、明治31年に創立され日本で最も古い倶楽部の一つと言われ、伊藤博文がここで内閣組閣案を練り上げたとか、二・二六事件の際会員の或る大臣がたまたま当倶楽部にいたので難を免れたとか多くの逸話や重い歴史を背負っている。その歴史と伝統の重みを感じながらも、今日の時代に即応した倶楽部として活動しようと井嶋会長以下意欲的に取り組んでいる。
 これからの当倶楽部の発展のためには新しい血液を必要としています。
 志のある方々が是非仲間になってくださいますよう、おすすめいたします。
お気軽に参加してください。

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[入会の勧め② (若手女性経営者)]

【日本倶楽部入会時の印象は】
まず強い印象を受けたのは、ロビーからの優美な素晴らしい眺望です。入会時には午餐会でお披露目の機会をいただきましたが、官民の各界で要職を経験なさった多数の先生方に歓迎していただき、恐縮したことを覚えております。

【日本倶楽部入会後の諸活動】
入会からしばらく後にコロナウイルスの問題が発生しましたが、それまでの間に数度講演会に伺いました。ゴルフ会では初心者にもかかわらず2020東京五輪の競技会場となった名門の霞ヶ関カントリークラブで3回もプレーができ、感謝しています。おかげさまでスコアの方も順調に伸びております。

【日本倶楽部ゴルフ会の模様】
日本倶楽部ゴルフ会のおかげで個人の資格では利用が難しい名門コースにお伺いできることの喜びは勿論、お人柄の素晴らしい日本倶楽部の先生方とご一緒することで、ショットの合間に様々なお話をお伺いできることが人生のまたとない貴重な勉強と心の栄養になっていると実感しています。

【日本倶楽部の本質的な価値】
明治以来の伝統に由来する落ち着いた雰囲気と品位、高度なステータスが日本倶楽部の本質的な価値であると思います。畏れ多いことですが皇居の正面に位置し、多岐多数にわたる各界の最高レベルの講師による講演会に参加できることにも大きな価値を感じております。

【日本倶楽部活性化に向けて】
配偶者会員制度の導入は今後の女性会員の拡大に資する有効な方策であると思います。また、今のところ少ないようですが、できれば親子代々日本倶楽部に入会するご家庭が増えてくれば次世代に向けた発展にもつながると考えております。

【日本倶楽部の次世代を構想】
偉大な明治以来の先輩会員から継承した存在価値とステータスを次世代にどのように継承するかが現在の若手会員に課せられた課題であり、時代や社会の変化に応じて若手の現役世代や起業家、女性会員も増えるようにすると日本倶楽部の次世代に繋がるように思います。

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[入会の勧め③(曾祖父から三代にわたる会員]

日本倶楽部は今から120年以上前、明治30年(1898年)に発足した老舗の社交倶楽部です。あまりに大昔のことなので見当がつきにくいかもしれませんが、司馬遼太郎の「坂の上の雲」の舞台である日清戦争と日露戦争の間に日本倶楽部は生まれました。

当時の会員は主要閣僚級の国会議員や政府・軍の高官、また著名財界人や華族など日本を代表するようなVIPが多く、そうした傾向は長く続きましたが戦後は軍や華族の制度が廃止になり、現在では当倶楽部の活動の趣旨に賛同する方々の入会を広く歓迎しています。

具体的には入会のお申し込みにあたり性別や職業による制約は存在せず、会員2名の紹介をもとに理事会で審査が行われます。

女性会員の存在も日本倶楽部の特徴です。理事会や委員会で活躍中の方やゴルフ会でプレーをエンジョイしている若手の例、或いは毎年の美術展で常連として力作を出品する方など、日本倶楽部における女性会員の活動の姿は実に多彩です。近年は家族会員制度の導入により、ご夫婦で倶楽部にお越しの例も見られるようになりました。

私自身は、約10年が経とうとしているところです。当時はまだ40代半ばであり、無名の小さな会社の一社員に過ぎませんでしたが、入会に関し事務局に相談したところ、会員や事務局にも実に親切に対応していただいています。

以上、ご入会にあたって何かのご参考になれば嬉しく存じます。

ご入会後に日本倶楽部でお目にかかれますことを楽しみにしております。

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[家族会員の入会のお誘い]

日本倶楽部には、会員の配偶者を家族会員とできる制度があります。
ご夫婦で、通常会員と家族会員として同時に入会することも可能です。
家族会員には総会における議決権はありませんが、会館の利用、活動への
参加等すべて通常会員と同様です。(入会金は5万円、会費は月額3千円)

家族会員の声 ~2022年の座談会から抜粋~
<入会のきっかけ>
● 会員増強のために必要だとして夫に勧められて入会しました。「ひっぱりこまれた」という感じです。図書室は蔵書が豊富で、便利なのでよく利用しています。また音楽同好会は楽しんでおり、日本倶楽部からの音楽会へのお誘いも積極的に参加しております。入会してよかったと思っております。
● 家族会員制度ができた時、夫に勧められ入会しました。喜んで入会しました。夫と来ることが多く、会員を紹介してもらっています。音楽同好会はいつも楽しみにしております。
● 日本倶楽部は有名な倶楽部であることは知っていましたが、内容は未知でした。会員減少対策のためとし
て夫から勧められ入会しました。2020年にスタートした茶の湯同好会に参加してから、会員の方の知り合いが増えて日本倶楽部の人々とのネットワークができ、倶楽部活動が楽しくなりました。顔を見ればどなたかわかる方が増えております。

<倶楽部ライフ>
● 日本倶楽部に入って一番大きな成果は、音楽同好会でピアノ演奏する機会を得たことで、関係の皆様に感謝しております。実は18年前から夫の勤務地で、プロのピアニストとしてデビューし、内外での演奏活動をしておりました。ところがコロナ禍で2年間全く演奏会の機会が無くなり困っていたところ、日本倶楽部の音楽同好会のチャンスを得て、ピアニストとしての活動を続けることができました。
● 倶楽部からの景色がよく、ロビーに座っているだけで満足できます。図書室の蔵書が豊富なのも素晴らしいと思います。
● 音楽同好会、3月の会員作品展が文化的行事の中で素晴らしいと思います。
今後は音楽関係では合唱の会ができないか考えています。美術関係では講演会で美術史のスライド解説などお願いできればと考えています。音楽同好会のように定期的に開催していただけるとよいと思います。また落語の会も続けて頂きたいと思います。スケッチの会なども面白いと思います。
● コロナが一段落したら、文化活動を精力的に展開して頂きたいと思います。日本倶楽部はこれまで文化的活動が弱かったので積極的な活動をお願いしたいと思います。具体的には、出光鑑賞会、見学会、食事の会の復活、合唱の会、芸能関係講演会、歌舞伎鑑賞会の企画、名建築名庭園で食事をする会、ブリッジの会などの新しい企画。会員の年代などによりニーズは異なると思いますので、それぞれに魅力のある倶楽部づくりを検討したら良いと思います。会員同士誘いあい、仲間づくりができる倶楽部になってほしいですね。
● 会員が奥さんと一緒に行動したいという気持ちが大切です。講演会を一緒に聞いて感想を語り合いながら食事するのは素晴らしいと思います。「仲良い夫婦関係がさらに良くなる」のではないでしょうか。

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[人間・人生を豊にするために≪ 入会のすすめ ≫]

話し手:会員(女性経営者)
聞き手:会員

はじめに
< 本日は、国内外でのビジネス経験やその幅広いご見識を基に、日本倶楽部のご活動に長年ご尽力されてきた会員の方にお話を伺ってまいりたいと存じます。
日本倶楽部は、明治三十一年に近衛篤麿や渋沢栄一ら、政界、官界、財界の名士や将官級軍人などが集まり、国利民福の増進を目的に、社交上の親和を図るため設立された、百二十年以上の歴史をもつ倶楽部です。今回女性の入会が認められて間もない頃より当倶楽部を見てこられた方のお話を伺うことを通して、未来の会員の皆様にメッセージをお届けすることができたらと思っております。また、同時に、現在の会員の皆様にも改めて、本倶楽部の価値を再認識していただくきっかけになればと思っております。宜しくお願い致します。>

日本倶楽部の良さ
< はじめに、会員になられたご縁を教えていただけますでしょうか?>
・ 日本俱楽部には十二人目の女性会員として入会いたしました。早速、講演委員、会員委員として活動を開始いたしました。
< 会員になられてからの当倶楽部の印象や特筆すべき良さなど、教えていただけましたらと存じます。>
・ 私は日本倶楽部が大好きです。私が考える日本倶楽部の良さ、好きなところは、会員の皆様の哲学・思想に裏打ちされた行動による、人間性の高さ、品性、勤勉さです。実際に社会・国家政策を構築・実践していらした経験者の皆様がお持ちになる静かで、品の良い雰囲気が、いつも倶楽部の空気の中に漂い、又、施設の中でも、通い慣れた図書室が特に好きで、広々とした窓外の皇居の景色に包まれながらの読書は、ゆったりとした至福の時で、他の会員制倶楽部には無い良さとなっていると感じております。
また、趣意書 第一に「国民福祉の精神」を掲げているところも、ただの親睦だけを目的とした倶楽部とは一線を画す点であり、本倶楽部を特徴づけている大変素晴らしい点であると考えております。自らの社会における客観的ポジションをしっかりと認識し行動なさる会員の皆様方、その品格のある空間は、本倶楽部だけが持つ味と言っても過言ではないでしょう。オルテガ・イ・ガセット(※1)が、その著書『大衆の反逆』で述べているように、世の中には、地位や名誉を手に入れただけで満足して終わる人と、社会のために自分が役に立てることはないかと、生涯、常に考えている人がいます。日本倶楽部は明らかに後者にあたる方々が集う場であり、会合等で出欠をとらなくとも、講演会場がいつも満席になることを考えますと、当倶楽部が人間的に素晴らしい方々の集まりであることが分かります。好奇心、勉学、向上への衰えない意欲を感じます。格の高い倶楽部です。
< 二十代半ばよりご家業を継がれ、三十から四十代にかけては、お仕事で一年の殆どを海外でお過ごしになるなど、歴史ある企業を守ってこられたお立場から、日本倶楽部も含め、組織とはどのようにあるべきものとお考えでしょうか?>
・ 組織は社会の道具です。組織は、目的のための手段の一つであって、目的ではありませんし、目的であってはなりません。そして、道具は、使って目的を果たすもの、です。
組織は、社会のために使うべき道具、社会をより良くし、人間を豊かに幸せにする目的実現のためにあるべきものだと思います。その視点を持つ、精神性の高い倶楽部、それが日本倶楽部だと考えております。

私の座標軸
人間・人生を豊かにするために
< 同時期に創立された他の社交倶楽部の中で、未だに女性に門戸を閉ざしている先がある中、日本倶楽部は比較的早い時期から女性の入会を認めてきました。これも、国策に携わる感度の高い人々が多く集まっているが故と感じています
そうした日本倶楽部、そして、未来の女性会員の皆様へメッセージがございましたら、お願いいたします。>

 女性の皆様へ寄せて
・ クラブ・ライフで、自己を再認識・再確認し、未知のことに取り組むことで、好奇心が芽生え、今後の人生が、深く、より実りあるものとなってゆくと信じております。講演会がとても良いので、多くの知識を愉しく学び、それらが知恵となり、自分の実力となって、世の中を丁寧に観察し俯瞰する力となる。そうして得た「知恵」、「人間力」を、次の世代を担う子供たちへ繋いで行っていただけたらと思います。

 日本倶楽部へ寄せて
・ 様々な価値観を持った人々の間を取り持ち、知らない方どうしがご一緒になれる交流の場、つなぐ場が当倶楽部でございます。
人間のゲノムの99.9%は同じで、残りの僅か0.1%で差異が生まれているだけでございます。0.1%で区別することなく、男女平等に、人間として、お互いの人格を尊重し、協力し、楽しい意見交換の場となる倶楽部にいたしましょう。
今までの日本倶楽部の良さの上にもう一つ、談話、雑談を加えては如何でしょう?私事を持ち込まない前提で、お互いの頭にたくさんお持ちの知識、教養、経験など、お差し支えない程度にオープンにして、会話を愉しみますと、若い頃とは違った別の頭の働き、活性化が生まれて、人と人との関係に喜びが見いだされ、とても嬉しいものです。
笑顔で一緒に楽しいクラブをつくりませんか?

結び お話を伺って
< 女性の入会が認められて間もない頃より、当倶楽部を見てこられたお立場から、― 日本倶楽部は、明治の設立来、中心となって集う人々が、時に政治の世界の方々が中心の時代があったり、現在のように官財界中心の時代であったりしつつも、大きく言えば、最終的にはどこかで民福の増進に繋がり、人間・人生を豊かにする社交の場であったわけですから、今、ダイバーシティの時代になり、未来の女性会員にも、是非、人間としてそういった思いやご見識をお持ちいただくことを期待したい。― との思いを伺いました。当倶楽部入会をきっかけに、若い頃とは別の視野を拡げられて、新しい視座を持つ機会となれば、入会される会員の方にとりましても、ご自身の人生をより良いものにするきっかけとなるでしょう。迎え入れる倶楽部にとりましては、会員の広がりと共に、WIN-WINの結果につながるのではないか、そのように感じました。
本日は、どうもありがとうございました。>

※1 ホセ・オルテガ・イガセット: スペインの哲学者。著書に『大衆の反逆』など。

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